鼠径ヘルニアの危険な状態「嵌頓(かんとん)」とは

嵌頓とは

「嵌頓(かんとん)」、すなわち「嵌まり込む」こと、は鼠径ヘルニアにおいて危険な状態であることを指します。

この嵌頓は、鼠径部に生じた筋肉の穴に腸やその他の臓器が嵌まり込み、抜け出せなくなることを意味しています。

嵌頓の危険性

嵌頓が起こると、腸閉塞や腸壊死、腹膜炎などの危険な状態が発生する可能性があります。たとえば、腸閉塞が引き起こす嘔吐は誤嚥性肺炎(物が誤って気管に入り込むことで起こる肺炎)を、腸壊死は腹膜炎(腹膜の炎症)を引き起こす可能性があり、これらは命に危険を及ぼすことがあります。

早期診断・治療で嵌頓を予防

嵌頓ですが、鼠径ヘルニアの合併症として特に危険で、突然に現れることがあります。鼠径ヘルニアの治療が推奨される理由には、嵌頓を未然に防ぐことが挙げられます。

嵌頓という鼠径ヘルニアの深刻な合併症を防ぐために、鼠径部に痛みなどの症状が現れ、鼠径ヘルニアが疑われる場合には、速やかに専門医に相談し、診察や検査を受けて正確な診断を得ることが重要です。

参考サイト

大阪日帰り外科鼠径ヘルニアクリニック 脱腸を日帰り手術で治療

鼠径部の痛みは注意!鼠径ヘルニアと危険な嵌頓状態